たとえば
日々のくらしで
服を作りたいと
願うとき
尻込みすることなく
本棚に手をのばし
それをよこに置いて
ページから開かれていく
世界と戯れながら
照らされている筋を
道案内として
手をうごかし
ひらめきに思いを致し
そうやって
心のひだから
現れてくるような
この素朴な
服の作り方に
いつでも だれでも
出逢っていけるように
絵本にして
暮らしの風景に残したいと
ただそのことばかりを
想いながら作りました。
水野さえ子
絵本『ちくちくしましょ! ふくのくにのマーヤ』は、
直線裁ちという昔ながらの服の作り方をもとに、
「作ってみたい」という気持ちが
そっと動き出すための入り口として、
二部構成で生まれました。
はじまりの物語では、
布に触れ、手を動かすイメージを。
後付けのてびき帖では、
それを照らす知識を。
